こんにちは、川浪です。
アレクサンダーテクニークって聞いたことあるけど、一体何なの?
どんな人に役立つの?
学ぶにはどうしたらいいの?
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- アレクサンダーテクニークとは
- アレクサンダーテクニークはこんな人に役立ちます
- アレクサンダーテクニークを学ぶには
この記事を書いている川浪は、アレクサンダーテクニーク講師として、2011年からレッスンを行っています。
アレクサンダーテクニークとは、一体何なのか知りたい!という方のために、わかりやすく解説します。
アレクサンダーテクニークとは
アレクサンダーテクニークを一言で説明すれば「身体の使い方」のレッスンです。
アレクサンダーテクニークの始まり
アレクサンダーテクニークは、その名の通り、フレデリック・マサイアス・アレクサンダー氏によって、まとめられたメソッドです。
(アレクサンダー大王とは関係ありません。笑)
アレクサンダー氏は、1869年生まれなので、100年以上の伝統のあるメソッドですね。
アレクサンダーテクニークの成り立ち
アレクサンダー氏は、オーストラリア出身で、シェークスピアの劇などで、将来を有望された俳優でした。
しかし、舞台上で声が出なくなる、という不調におそわれました。
医者に診てもらっても、根本的な治療は見つかりません。
しばらく声を出さないようにしていると、一時的には回復するのですが、また舞台に立てば、同じように声が出なくなっていまいます。
これは、自分の声の出し方そのものに、問題があるんじゃないか、と思い至ったアレクサンダー氏は、鏡に向かって、自分が声出している様子を観察し始めました。
すると、声を出す時に、身体にある傾向があることに気づき、今度はそれを手放すように訓練したところ、また以前のように声が出せるようになったのです。
その方法を教え始めたのが、アレクサンダーテクニークの始まりです。
最初は、発声法や呼吸法として、教えられていたようです。
アレクサンダーテクニークのその後の広がり
アレクサンダー氏は、声の不調を改善するメソッドとして、レッスンを始めましたが、「身体の癖に気づいて、それを手放す」というプロセスは、声だけに限らず、身体を使うあらゆる活動に共通していることが、分かってきました。
現在では、発声や演劇という分野だけでなく、音楽やダンスなどのパフォーマンスや、スポーツなど技術向上、痛みの改善やリハビリテーションなど、幅広い分野で取り入れられています。
特に、海外では音楽家にとって、共通言語となっているようです。ジュリアード音楽院や、英国王立音楽院などの、名門音楽大学でもアレクサンダーテクニークが取り入れられています。
アレクサンダーテクニークはどんな人に役立つの?
アレクサンダーテクニークは、どんな人に役立つでしょうか。詳しく見ていきます。
アレクサンダーテクニークが役立つ分野
アレクサンダーテクニークは、自分の身体の不必要な癖に気づいて、それを手放す、ということをします。
ですから、身体を使う活動であれば、どんな分野であっても、役に立つと言えるでしょう。
具体的には、
- 音楽やダンス、演劇などのパフォーマンス向上
- スポーツでの、技術向上
- 日常生活での、痛みや疲れの改善
などが、見込めます。
アレクサンダーテクニークを実践している著名人
アレクサンダーテクニークを実践している著名人としてあげられているのは、次の方です。
俳優では、アカデミー賞受賞で有名なポール・ニューマンやロビン・ウィリアムス、「マトリックス」シリーズで主演をつとめたキアヌ・リーブスなどがいます。
ミュージシャンでは、ポール・マッカートニー(言わずとしれたビートルズのメンバー!)や伝説のロックバンド、ポリスのメンバーで、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」などで有名なスティングなどがいます。
日本人では、ユーミンこと松任谷由実さんがTwitterで、アレクサンダーテクニークを半年間習っていたことを公開しています。
緊張というより、要らない力が入ってしまうので、去年はツアーに備えて約半年、 #アレクサンダー・テクニーク という、力を抜くメソッドを習いに行ってました。👍 https://t.co/LSoWGqvW8C
— 松任谷由実 Official (@yuming_official) 2017年4月6日
また、「涼宮ハルヒの憂鬱」などで有名な声優の平野綾さんもTwitterで、NYでアレクサンダーテクニークを学んでいることを公開しています。
NYでのボイトレも集中的に!
Alexander techniqueも一から。技術以外にも、自分の在り方、マインドに気付かせてくれるレッスン。
とても刺激的で、いつもリセットして日本に帰って来ることができます。来週からのLIVEで発揮できますように。 pic.twitter.com/pXqGl3m4bN
— 平野綾オフィシャルインフォ (@Hysteric_Barbie) August 3, 2019
他にも、ジャズシンガーの鈴木重子さんも、アレクサンダーテクニークの実践者です。筆者の川浪は、鈴木重子さんと同じ門下でアレクサンダーテクニークを学んでおり、個人的にも親しくさせていただいています。
その他の分野では、プラグマティズムを代表する思想家のジョン・デューイ、作家のオルダス・ハクスリー、ノーベル文学賞受賞者のバーナード・ショー、ノーベル生理学・医学賞受賞者のニコラス・ティンバーゲンなど、そうそうたる方々がアレクサンダーテクニークを支持しています。
ニコラス・ティンバーゲンは、ノーベル賞の受賞記念講演で、アレクサンダーテクニークについて語ったほどです。
アレクサンダーテクニークを学ぶには
ここまで読んで、アレクサンダーテクニークをもっと知りたい、身につけたい、と思った方へ、アレクサンダーテクニークを学ぶ方法を2つお伝えします。
アレクサンダーテクニークを本で学ぶ
まず1つ目は、本で学ぶということです。
アレクサンダーテクニークについて、もう少し詳しく知りたい、と思った方は、とりあえず本を読まれることをオススメします。
アレクサンダーテクニークについて書かれた本は、たくさんあります。
音楽や、ランニングなど、特定の分野について深掘りした本もありますので、まずは興味を持った本を手にとって見るといいですね。
アレクサンダーテクニークを身につける唯一の方法はレッスン
アレクサンダーテクニークを身につけたい!と思った方は、是非レッスンを受講してください。
レッスンを受けることが、アレクサンダーテクニークを身につける唯一の方法だと言っても、過言ではありません。
本を読むことも役には立ちますが、残念ながら、本を読むだけで身につけられる可能性は、かなり低いです。
なぜなら、身体の使い方を身に着けたい、と思っても、そもそもの体格や、元々の身体の癖は、人それぞれ違うので、一体、何が正しい身体の使い方かというのも、人それぞれ違うからです。
あなたにあった身体の使い方を学ぶためにも、ぜひレッスンを受講してみてください。
日本でも、たくさんの方がアレクサンダーテクニークのレッスンをしています。
アレクサンダーテクニークの先生を選ぶポイントについては、こちらの記事で解説しています。
まとめ:アレクサンダーテクニークとは、身体の使い方のレッスンです
アレクサンダーテクニークは、自分の身体の不必要な癖に気づいて、それを手放すことにより、身体の使い方を改善するためのメソッドです。
音楽やダンス、演劇、スポーツなどのパフォーマンス向上や、痛みの改善、リハビリテーションなどに有効です。
もっと詳しく学びたい、という方は、とりあえず本を読んでみるか、レッスンを受けてみるのがオススメです。
なお、筆者の川浪は、音楽家専門アレクサンダーテクニーク講師として、これまでに1,000人以上の音楽家の方にレッスンを行っています。
これまでの練習に行き詰まりを感じている、演奏していると痛みや疲れがある、本番になると緊張してパフォーマンスが発揮できない、などでお悩みの方は、ぜひレッスン詳細をご覧ください。