【ポイントは3つ】アレクサンダーテクニークレッスンの選び方を説明します

こんにちは、川浪です。

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けたいが、どうやって選べばいいか分からない。
自分に合ったレッスンを見つけたい。
レッスンを選ぶポイントを知りたい。

本記事では、こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている川浪は、2011年からレッスンを行っている、現役のアレクサンダーテクニーク講師。

僕自身も、これまでに国内、海外含めて、29名の先生からレッスンを受けてきました。

これだけたくさんのレッスンを受けている人も、なかなか珍しいと思います。笑

これからアレクサンダーテクニークのレッスンを受けようと思っているあなたに、自分にあったレッスンを選ぶポイントをお伝えします。

アレクサンダーテクニークのレッスンを選ぶポイントは3つ

ずばり、答えを言います。

アレクサンダーテクニークのレッスンを選ぶポイントは、次の3つです。

  • トラディショナルスタイルか、アクティビティスタイルか
  • 個人レッスンか、グループレッスンか
  • 先生に専門性はあるか

一つずつ解説していきます。

トラディショナルスタイルorアクティビティスタイルでアレクサンダーテクニークレッスンを選ぶ

アレクサンダーテクニークのレッスンは、大きく分けて2つのスタイルがあります。

トラディショナルスタイルと、アクティビティスタイルです。

それぞれ解説します。

トラディショナルスタイルのアレクサンダーテクニーク

トラディショナルとは、伝統的、という意味です。

その名の通り、アレクサンダーテクニークが始まった頃から、今にまで続くスタイルです。

具体的には、チェアワークやテーブルワークと呼ばれるワークを中心にレッスンを行います。

チェアワークとは、椅子からの立ったり座ったりという動作を通して、自分の癖や、身体の使い方を見ていくワークです。

テーブルワークとは、テーブルの上に仰向けになった状態で、同じように自分の身体の癖に気づいていくワークです。

ちなみに、テーブルといっても、本当のテーブルではなく、施術用のベッドの上でやることが多いですね。

その他にも、いくつかのワークがありますが(アレクサンダーテクニークではプロシージャ(procedure:手順)と読んでいます)伝統的なアレクサンダーテクニークのレッスンでは、基本的にこの「チェアワーク」と「テーブルワーク」の2つのワークを、繰り返し練習します。

立ったり座ったり、という単純な動作でも、探求すれば、奥深いです。

伝統的というくらいなので、アレクサンダーテクニークのレッスンというと、このスタイルで教えている方のほうが、多いですね。

アクティビティスタイルのアレクサンダーテクニークレッスン

アクティビティスタイルとは、生徒さんがアレクサンダーテクニークを活かしたいアクティビティ(活動)を実際にやりながら、身体の使い方を見ていく、というスタイルです。

伝統的なアレクサンダーテクニークのレッスンのように、決まったワークがあるわけではありません。

演奏や、ダンス、スポーツなど、あなたがパフォーマンスを改善したいと思っている活動を実際にやりながら、身体の使い方を改善していきます。

アクティビティスタイルのアレクサンダーテクニークは、アレクサンダーテクニークの創始者、F.M.アレクサンダー氏の直接の弟子である、マージョリーバースト氏(通称マージ)によって、確立されました。

マージは、ロンドンでアレクサンダー氏の指導を受けた後に、アメリカに帰国し、アクティビティスタイルでのレッスンを始めました。

そのため、イギリスではトラディショナルスタイル、アメリカではアクティビティスタイルのレッスンが主流、というのが、大まかな流れです。

どちらのアレクサンダーテクニークのレッスンを選べばいいか

まずトラディショナルスタイルをオススメする方は、アレクサンダーテクニークそのものに興味がある、という方です。

アレクサンダーテクニークといえば、チェアワークやテーブルワークということになります。

もしくは、特別これに活かしたいといった目的はなく、日常の不調を改善したい、という方もオススメです。

やることが決まっているので、取り組みやすいと思います。

逆に、これに活かしたい、という目的がハッキリしている方は、アクティビティスタイルがオススメです。

具体的には、演奏やダンス、スポーツ、演技など、身体を使った活動ですね。

チェアワークやテーブルワークが、それらの活動に役立たないわけではありませんが、ハッキリ言って遠回りです。

チェアワークやテーブルワークで、アレクサンダーテクニークを学んだ後に、、自分で活かしたい活動に、応用する必要があります。

演奏に活かしたいのであれば、実際に演奏しながら、アレクサンダーテクニークを学んだほうが、圧倒的に早いし、効率的です。

日本では、トラディショナルスタイル、アクティビティスタイル、両方のスタイルの先生がいます。

また、どちらか片方というわけではなく、両方のスタイルに対応できる先生もいます。

HPのレッスン案内を見れば、だいたい分かると思いますので、ぜひチェックしてみてください。

個人orグループでアレクサンダーテクニークレッスンを選ぶ

2つ目のポイントは、個人レッスンか、グループレッスンか、です。

基本的には個人レッスンをオススメ

アレクサンダーテクニークをしっかりと身につけたいのであれば、基本的には、個人レッスンをオススメします。

理由は簡単で、身体の使い方は人それぞれ違うからです。

例えば、ダンスのレッスンであれば、全員で同じ振り付けをするので、グループでも、効率よくレッスンを受けることが可能です。

しかし、アレクサンダーテクニークの場合は、自分自身の身体の癖に気づいて、それを手放していく、というワークです。

身体の癖は、人それぞれ違うので、グループレッスンと言っても、結局はそれぞれ違うことをすることになります。

他の人がレッスンを受けている間は、ただ見ているだけになってしまうので、効率が悪いですね。

そういった理由で、アレクサンダーテクニークをしっかり身につけたいのであれば、個人レッスンがオススメです。

グループレッスンのメリット

もちろん、グループレッスンにもメリットはあります。

1つ目は、交流できる。

アレクサンダーテクニークを学びたい、という方は、とてもめずらしい存在です。笑

一人だと、なかなかモチベーションが続かない、という方や、仲間作りをしたい、という方には、グループレッスンがおすすめです。

2つ目は、他の人の変化が見れる。

自分の身体の変化は、主観でしか見ることが出来ませんが、他の人の変化は、客観的に見ることが出来ます。

アレクサンダーテクニークで何をしているのか、客観的に捉えることができれば、自分自身にも応用しやすくなります。

3つ目は、グループレッスンでしか、出来ないことがある。

少し別の観点になりますが、アレクサンダーテクニークを教え方を学びたい、という場合は、先生役と生徒役の、少なくとも二人の参加者が必要なので、グループレッスンであることが必須です。

あるいは、人前で緊張する、という悩みの方は、グループレッスンなら、観客がいる、という状況を再現することが出来ます。

このように、グループレッスンでしか対応できないこともあります。

以上、まとめると、個人レッスンを主体にして、目的に応じて、適宜グループレッスンを取り入れるのが、オススメです。

講師の専門性でアレクサンダーテクニークレッスンを選ぶ

アレクサンダーテクニーク自体は、音楽、スポーツ、演劇など、様々な分野に応用できる可能性があります。

しかし、アレクサンダーテクニークの先生が、すべての分野に精通しているわけではありません。

先生によって、経歴やバックグラウンドが違います。

できれば、自分が活かしたい分野を専門している先生のレッスンを受けたほうが良いです。

なぜなら、分野によって、目的や優先すべきポイントが違うからです。

ざっくり言うと、アレクサンダーテクニークでは、自然で楽な身体の使い方がいいとされます。

しかし、例えば、ダンスであれば、あまり自然ではないし、楽でもないけれど、見た目の美しさを優先させたい、という場合もあるでしょう。

そういった相反する状況の時に、何をどう優先させるのかは、その分野に馴染みがない先生は、判断がつかないですね。

逆に、先生自身が、アレクサンダーテクニークをダンスに活用しているのであれば、そういった食い違いは生まれにくいです。

ですので、可能であれば、自分が活かしたい分野にも精通している、アレクサンダーテクニークの先生にレッスンを受けることをオススメします。

まとめ

アレクサンダーテクニークのレッスンを選ぶポイントは、次の3つです。

  • トラディショナルスタイルか、アクティビティスタイルか
  • 個人レッスンか、グループレッスンか
  • 講師の専門性はあるか

ただ、最終的に、レッスンは相性です!

3つのポイントを参考に、気になった先生がいれば、ぜひ一度レッスンを受けてみてください。

なお、筆者の川浪は、音楽家専門アレクサンダーテクニーク講師として、これまでに1,000人以上の音楽家の方に個人レッスンを行っています。

トラディショナルなスタイルも対応できますが、実際に演奏しながら、身体の使い方を改善していくことがメインです。

これまでの練習に行き詰まりを感じている、演奏していると痛みや疲れがある、本番になると緊張してパフォーマンスが発揮できない、といったお悩みがある方は、ぜひレッスン詳細をご覧ください。