こんにちは、川浪です。
今回の記事では、
ボディマッピングって、何?
どんな人に役立つの?
どうやって学べばいいの?
という疑問にお答えします。
この記事を書いている川浪は、2011年からレッスンを行っている現役のアレクサンダーテクニーク講師。
もちろんボディマッピングもレッスンで取り扱っています。
これからボディマッピングについて学びたいあなたのために、詳しく解説します。
アレクサンダーテクニークって何?という方は、こちらの記事をお読みください。
ボディマッピングとは
ボディマッピング(body mapping)を直訳すると「身体の地図作り」ですね。
一言で説明すると「あなたの頭の中にある身体のイメージ」のことです。
なぜこれが重要かというと「あなたの身体は、あなたが持っている身体のイメージに基づいて、動こうとする」からです。
ボディマッピングが正確であれば、なんの問題もありません。
しかし、実際には、多くの方が、すでに間違ったイメージを持っています。
そのため、身体に不調や問題が起きているのです。
ボディマッピングを体感するために、まずは簡単な実験をしてみたいと思います。
ボディマッピングを体感するための実験
- 1,まず自分のひじを曲げ伸ばししてみてください。
- 2,次に自分のひじが、ひじと手首のちょうど真ん中にあると、強く思いこんでください。
- 3,その架空のひじを曲げようとしてみてください。
とても簡単な実験なので、ぜひ実際にやってみてください。
やってみてどうだったでしょうか?
おそらく、変に力が入ってしまって、ひじは動かなかったでしょう。
人によっては、手首が動いてしまったり、ということもあるはずです。
では、なぜこうなってしまうのか。
それは、ひじではない所を動かそうとしたからです。
当然、ひじではないので動くわけありません。
しかし、もし頭の中で、そこがひじだと思いこんでいたら、身体は何とかそれを実現しようとします。
結果的に、変な力が入ったり、動かそうと思っていないところが動いてしまいます。
ひじの場所を勘違いしている、という方は、ほとんどいないと思います。
では、他の部分ではどうでしょうか?
例えば、、、
- 腕の付け根は?
- 脚の付け根は?
- 骨盤の位置は?
- 背骨の位置は?
などなど。
これらを正確に把握している方は、ほとんどいません。
それどころか、すでに間違ったイメージを持っている方が大半です。
それによって、先ほど説明したように
- ・余計な力が入ってしまう
- ・思ってもいない動きをする
ということが、起こっているのです。
ですから、身体の間違ったイメージを正確にすることで、身体の使い方が改善します、というのが、ボディマッピングの基本的な考え方です。
ボディマッピングが役に立つ人
ボディマッピングが役に立つのは、次のような方です。
- 痛みがある
- 疲れやすい
- 姿勢を良くしたい
- 演奏やスポーツなどの技術を向上させたい
など。
特に音楽家向けには、情報が充実しています。
次の項でも、紹介しますが、音楽家向けのボディマッピングの本はたくさんあります。
音楽家の方も、そうでない方も、ぜひ手にとって見てください。
ボディマッピングの学び方
ボディマッピングを学ぶには、次の2つの方法があります。
- 本を読む
- レッスンを受ける
それぞれ解説します。
ボディマッピングを本で学ぶ
ボディマッピングを手軽に学びたい方は、まずは本を読んでみるのがオススメです。
音楽家はもちろん、そうでない方にも、まずはこの本がオススメです。
「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」
また、同シリーズには呼吸に特化した本もあり、こちらもおすすめです。
「音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと」
楽器に特化しているシリーズもあります。
自分の演奏する楽器があれば、こちらから読むのもオススメです。
理論的な話を理解したい方は、こちらがオススメです。
読み物として楽しめます。
「脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ」
番外編
ボディマッピングの理解を深めたい方は、解剖学的に細かく見ていくことをオススメします。
解剖学というと、抵抗があるかもしれませんが、オススメのアプリがあります。
医療従事者向けの本格的なアプリです。
本格的な解剖学書を購入しようとしたら、少なくとも1万円はしますが、このアプリは約4,000円で、解剖学書と同等か、それ以上の内容が含まれています。
何より、骨格と筋肉の動きを3Dアニメーションで見ることが出来るので、詳しい知識がなくても、見ているだけで勉強になります。
僕のレッスンでも、使用頻度が一番高い教材です。
ボディマッピングのレッスンを受ける
ボディマッピングを学ぶ、2つ目の方法は、ボディマッピングのレッスンを受ける、ということです。
ボディマッピングは、ある程度は本で学ぶことが出来ます。
しかし、人の身体はそれぞれ個人差があるので、自分の場合にうまく当てはまられない、という方もいます。
また、最悪の場合は、間違って理解してしまい、逆に調子が悪くなるという恐れもあります。
そういった場合は、ボディマッピングを専門的に学んだ講師から、直接レッスンを受けるのがオススメです。
ボディマッピングのレッスンをしている方は、大きく2通りの方がいます。
- ボディマッピングのみレッスンしている
- ボディマッピング+アレクサンダーテクニークのレッスンをしている
現在、ボディマッピングのレッスンしている方の源流をたどると、元々はアレクサンダーテクニークというボディワークの講師をしている方になります。
そのため、アレクサンダーテクニークとボディマッピングの両方を専門的に学んでいる方が多いです。
逆に、アレクサンダーテクニークのみ、またはボディマッピングのみという方もいます。
ですので、基本的には、アレクサンダーテクニークとボディマッピングの両方を取り扱っている講師のレッスンを受けるのがオススメです。
なお、アレクサンダーテクニークのレッスンの選び方は、こちらの記事で解説しています。
まとめ:ボディマッピングとは、自分が持っている身体のイメージ
- ボディマッピングは、脳内に持っている身体のイメージのこと
- ボディマッピングを正確にすることで、身体の不調を改善できる
- ボディマッピングを学ぶには、まずは本がオススメ。
- もっと詳しく学びたい方は、ぜひレッスンを受講してください。
なお、この記事を書いている川浪は、音楽家専門のアレクサンダーテクニーク講師として、これまでに1,000人以上の音楽家の方にレッスンしています。
ボディマッピングはもちろん、演奏を改善するための身体の使い方まで踏み込んだ、より実践的なレッスンをしています。
ボディマッピングを演奏に役立てたい、という方は、ぜひこちらからレッスン詳細をご覧ください。