【厳選5冊】アレクサンダーテクニークおすすめ本を紹介

こんにちは、川浪です。

アレクサンダーテクニークを詳しく知りたいんだけど、そもそも本で学べるのかな?
本を読むなら、どれがおすすめ?
効果的な読み方を教えてほしい!

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

  • アレクサンダーテクニークは本で学べるのか
  • アレクサンダーテクニークおすすめ本厳選5冊
  • 本当に効果の出る、アレクサンダーテクニーク本の読み方

この記事を書いている川浪は、2011年からレッスンを行っている、現役のアレクサンダー教師です。

アレクサンダーテクニークを本で学びたいあなたに、わかりやすくお伝えします。

アレクサンダーテクニークは本で学べるのか

アレクサンダーテクニークの本を紹介する前に、そもそもアレクサンダーテクニークは本で学べるのか、説明します。

アレクサンダーテクニークを、本を読むだけで身につけるのは不可能

いきなりですが、アレクサンダーテクニークを、本を読むだけで身につけるのは不可能です。

なぜなら、アレクサンダーテクニークは、「身体の使い方」のレッスンだからです。

他に、身体を使う分野といえば、スポーツや、楽器の演奏などがあります。

スポーツや音楽を、本を読むだけで身につけよう、という人がいたら、さすがに無謀だろう、と思いますよね^^;

アレクサンダーテクニークを身につけるのも、本を読むだけでは、不十分です。

レッスンで直接指導してもらったり、実際に自分自身の身体を動かして、試行錯誤することが必要です。

僕自身もアレクサンダーテクニークを自分自身で使えるようになったり、人に教えられるようになるまでに、たくさんのレッスンを受講しました。

自分自身でも、いろいろな経験を重ねました。

ですから、アレクサンダーテクニークを本を読むだけで「身につける」というのは、不可能です。

アレクサンダーテクニークの本から得られること

アレクサンダーテクニークを本を読むだけで「身につける」のは、不可能だと述べましたが、、、

それでも、アレクサンダーテクニークの本を読む意味はあります。

アレクサンダーテクニークの本を読むことで得られる効果は、次の3つです。

  • アレクサンダーテクニークが何なのか分かる
  • 身体の使い方の知識が得られる
  • 自分なりに試すヒントが得られる

ひとつずつ解説します。

アレクサンダーテクニークが何なのか分かる

アレクサンダーテクニークの本を読みたい人の中には「そもそもアレクサンダーテクニークって何なの?」という方も、多いと思います。

「いきなりレッスンに行くのは、ハードルが高い、、、」という方や、「とりあえず本を読んで、どんなものか知りたい」という方は、まずは本を読んでみることをオススメします。

アレクサンダーテクニークはどんな効果があるのか、自分に役立つのか、レッスンでは何をするのか、といったイメージをつかむことができます。

なお、当ブログでも、アレクサンダーテクニークとは何なのか、解説した記事があります。

アレクサンダーテクニークについて、サラッと知りたい、という方は、まずこちらをご覧ください。

身体の使い方の知識が得られる

身体の使い方が上手くいっていないのは、そもそも身体についての知識がない、もしくは間違った思い込みがあるからです。

アレクサンダーテクニークの本を読むことで、正しい身体の使い方の知識を得たり、間違った思い込みを手放すことができます。

もちろん、知識を得ただけでは、上手く出来るわけではありませんが、上手く出来るためには、知識があることが前提です。

ぜひ、本で知識を学んでみてください。

自分なりに試すヒントが得られる

この記事で紹介している、アレクサンダーテクニークの本には、説明だけでなく、実際に身体を動かすワークも紹介されています。

そのワークをただ読むだけでなく、ぜひ実際に取り組んでください。

僕自身もアレクサンダーテクニークを学んでいるときには、本に書かれているワークは、全て取り組みましたし、とてもたくさんの学びを得ました。

効果的な取り組み方については、後の項で説明します。

【厳選5冊】アレクサンダーテクニークのおすすめ本

前置きが長くなりましたが。笑

おすすめ本を紹介していきます。

1、アレクサンダー・テクニーク入門―能力を出しきるからだの使い方

アレクサンダーテクニークの本で、一冊オススメするとしたら、この本です。

この本を前半を読めば、アレクサンダーテクニークがどういうもので、何の役に立つのかが、大体わかります。

後半には、日常でよくある7つの動作を取り上げて、アレクサンダーテクニークをどのように使うかを解説しており、とても実践的な内容です。

(ちなみに、この記事を書いている川浪は、この著者のサラバーカー氏に、アレクサンダーテクニーク講師の認定を受けました^^)

2、アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる〈自分〉になる10のレッスン

この本は、劇作家の鴻上尚史さんとの、対話形式で構成されています。

対話形式なので読みやすく、サラッと雰囲気をつかみたい方は、これを読むのがいいでしょう。

3、自分のつかい方

この本は、アレクサンダーテクニークの創始者、F.M.アレクサンダー氏自身による、著作です。

アレクサンダーテクニーク教師は、必ず読んでいる一冊。

特に重要なのは、第一章です。

彼が、このテクニークを発見するまでの過程が書かれています。

アレクサンダー氏の原文が難解なこともあり、少し読みにくいのですが、アレクサンダーテクニークを詳しく知りたい、という方は、必読です。

4、音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと―アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング

音楽家ならずとも、誰でも知っておきたい身体のこと、について書かれた本です。

多くの人が勘違いしている、身体の構造や仕組みについて、イラストも豊富に解説しています。

正直、翻訳がイマイチなので、文章は読まなくていいです。笑

イラストを眺めるだけでも、たくさんの学びがあります。

5、ピアニストの脳を科学する: 超絶技巧のメカニズム

アレクサンダーテクニークの本ではないですが、身体の使い方を学びたいという方に、役に立つ本です。

この本では、ピアニストの演奏をテーマに、脳や神経、筋肉に何が起こっているのかについて、たくさんの科学的研究から分かったことを、まとめています。

これまで、勘や経験でしか語られなかった、身体の使い方を、科学的に解説しています。

ピアニストに限らず、身体の使い方を学びたい方は必読です。

アレクサンダーテクニーク本の効果的な読み方

最初にも説明した通り、アレクサンダーテクニークの本は、読むだけでは、不十分です。

せっかく本を読んだのであれば、自分の身体にも役立てたいですよね。

アレクサンダーテクニークの本の、効果的な読み方を紹介します。

ワークをやってみる

例えば、サラーバーカーの本などには、7つの動作として、日常的によく使わられる動きを解説しています。

それをただ読むだけではなく、実際にやってみてください。

動きを始める前のチェックポイントや、動いている時に気をつけることなど、たくさんの指示があります。

それらを確認しながら、自分なりにでもやってみることが重要です。

やってみて、自分の身体のことで気づくことや、発見があればしめたもの。

仮に、何も気づかなかったり、いまいちピンと来なかったとしても、それも一つの発見だと思ってください。

自分の身体では、どうなっているか確認する

音楽家のため~、には、骨や筋肉がこうなっている、という説明が、イラストとともに、紹介されています。

これも、読んでなるほど、と済ませるのではなく、自分自身の身体はどうなっているのか、確認することが重要です。

なぜなら、骨格や筋肉のつき方は、人それぞれ違うからです。

本に載っているのは、あくまでも一例。

個人差があるんですね。

骨や筋肉は、ある程度触れます。

鏡を見ながら、触ってみれば、色々と発見があったり、これまでの勘違いに気づくことがあるでしょう。

気づいたことをメモする

本を読んで、色々試してみて、気づいたことがあれば、それをメモしてください。

理由の一つは、漠然と試すよりも、メモする前提のほうが、集中して取り組めるから。

学校の授業でも、なんとなく聞いているのと、ノートを取りながら聞いているのでは、集中力が違いますよね。笑

集中して取り組むためにも、ぜひメモを取りながら、本を読んだり、ワークを試してみてください。

もう一つの理由は、自分の成長を確認できるからです。

本に書いているワークを、初めてやる時は、あまり気づきがないかもしれません。

しかし、何度も似たようなことを試しているうちに、気づくことも増えてきます。

一通りやってみたら、もう一度、最初にやってみたワークを試してみてください。

そうすると、最初のころよりも、はるかにたくさんの気づきが得られているはずです。

そういったことが分かるのも、メモの利点です。

ノートに書くもよし、スマホでメモするのもよし。

僕は、ブログに書いて公開していました。

レッスンを受けてみる

逆説的ですが、本をよく理解するためには、レッスンを受けてみることが役に立ちます。

身体を感覚は、どんなに丁寧に言葉で説明しても、100%正確に伝えることはできません。

料理の味を言葉で説明するのは、限界がありますよね。

芳醇な味わい、とか、酸味と苦味のバランスが良い、とか、まろやかな中にもコクがある、とか、、、

そんな説明をどれだけ聞くより、一度食べてみたら、こういう味か、と納得できますよね。

実際に食べてみて初めて「芳醇なあじわいって、こういうことね」と理解できます。

身体の感覚も同じです。

本を読んで、色々試すことも、もちろん役に立ちますが、レッスンを受けて、実際に身体の変化を体験してから、本を読むと、それまでぼんやりしていたことがスッキリつながる感覚が得られます。

アレクサンダーテクニークのレッスンを選ぶポイントは、別記事で解説しています。

まとめ

アレクサンダーテクニークを本で学びたいという方は、まず

『アレクサンダー・テクニーク入門』か、『アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる〈自分〉になる10のレッスン』のどちらか読みやすい方を手にとってください。

さらにアレクサンダーテクニークについて、詳しく知りたい方は、ぜひ『自分の使い方』をお読みください。

骨格や筋肉など、身体の知識を得たいという方は、『音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』『ピアニストの脳を科学する』がおすすめです。

音楽家以外の方にも、役に立つ内容になっています。

本を読んで、もっと詳しく知りたいという方は、ぜひレッスンを受講してください。

なお、筆者の川浪は、音楽家専門アレクサンダーテクニーク講師として、これまでに1,000人以上の音楽家の方にレッスンを行っています。

これまでの練習に行き詰まりを感じている、演奏していると痛みや疲れがある、本番になると緊張してパフォーマンスが発揮できない、などでお悩みの方は、ぜひレッスン詳細をご覧ください。